ESSAY, LIFE

文章力を上げるための3つの方法、あるいは心得

文章は彫刻に似ている。

 

「こんなことを書こう!」

そう頭の中でイメージができあがるも、いざ書き始めてみたら、一文字一文字が重い。

そして、なかなか形になってくれない。

石にタガネ(ノミみたいなやつ)をハンマーで打ち付けるもはね

返ってしまい、

やがて無様な姿になっていくのと同じだ。

 

でも、表現をする上で、文章を書くことほどコストパーフォーマンスが良いものはない。

石や木や工具もいらない。

絵の具やキャンバスもいらない。

 

必要なのは、紙とペン(あるいはパソコンやスマホ)。

そして、自分の頭だけだ。

 

以下、わたしが文章を書く上で心がけていることを。

文章なんざに完璧を求めない

「よーし、いっちょ文でも書いて、みんなに読んで褒めてもらうぞ!」

という意気込みは立派だ。

 

しかし、十中八九、挫折する。

書いてもいないのに、「筆を折って」しまう。

 

なぜかというと、書けば書くほど、完璧主義におちいってしまって、

「完璧な文章を書く」

ことが目的となってしまうからだ。

 

その結果、
「ああでもない、こうでもない」

となってだんだん鬱屈していき、やがて、

「やーめた」

と書くことを放棄してしまう。

 

人はもともと、見栄っ張りだ。

文章なんざ書いて人に見せようとしている人種は、その数万倍見栄っ張りである。

だから、「(自分が)完璧だと思えるもの」を書こうと、躍起になってしまう。

 

けれども、だ。

 

そもそも「完璧な文章」を書ける人など、この世に存在しないのですよ。

「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」

と書いたのは村上春樹であるが、これは真理。

デビュー作の一節とはいえ、かの春樹さんですらそう断言しているのですよ。

 

ということで、明日のためのその1

「文章なんざに完璧を求めるのはやめましょう」

 

接続詞に注意してみよう

とはいいつつ、「洗礼された文章」を書くことは、誰にでもできる。

俗に言う、「上手い文章」のことですね。

 

このあたりは、才能云々の話ではない。

技術論、つまりテクニックの問題になってくる。

 

それを身につけるためにまずは、

「文章とは論理である」

という前提条件を頭に置こう。

 

論理的な文章とは、わかりやすい文章のことだ。

ムダなことを長々と、ごちゃごちゃと書かない。

なので、余計なことは極力書かないようにする。

 

この時、

「あなたの思ったことを、好きなように書いてください」

なんて戦後民主主義教育特有の教えは、きっぱり忘れること。

そんなのは、ポエムにしか使い道がない。

もっといえば、天才にのみ許される発想だ。

 

また論理といっても、難しくとらえる必要はない。

「AだからB、BだからC、ゆえにAはC」

という単純な三段論法をおさえておけば十分だ。

 

ただし、論理である以上、

「接続詞」

に気を使わなければならない。

 

代表的な接続詞は、

・「そして(付加)」

・「なぜなら(理由)」

・「たとえば(例示)」

・「しかし(転換)」

・「すなわち(解説)」

・「だから(帰結)」

・「ただし(補足)」

といった感じ。

 

ふだんから接続詞に注意して文章を読むだけでも、良い訓練になる。

ためしに、ここまでの文章で、わたしがいくつ接続詞を使ったか、数えてみてはどうでしょう。

 

明日のためのその1

「接続詞に注意して、書いてみよう」

毎日すこしでも書くこと

継続は力なり。

 

結局はこれにたどり着く。

ピアニストが毎日ピアノを弾くように、アスリートが毎日練習するように、

文章も毎日書かないと、向上しない。

これは努力論でもあり、現実的な話でもある。

 

「完璧主義」なんてムダな信条は捨て、

目標値を下げ、すこしでも書くこと。

1000文字がキツイなら、500文字

500文字がキツイなら100文字

と、できることからやるのだ。

 

「毎日、書くことが苦痛だ……」

となったら、書かなければ良い。

書こうとしていることについて、まだ荷が重すぎるわけだから、

気持ちを切り替えて、もっと楽な、たとえば日記を書くことからはじめたら良いと思う。

 

いきなり、川端康成のような文章を書くことはできない。

ピアノ初心者がショパンを弾けないのと同じだ。

 

まずは、簡単なものからはじめること。

それを毎日続けること。

 

それだけでも、進歩するのです、何事もね。

 

明日のためのその1

「毎日書くこと、自分ができることで良いから」

 

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