INTERVIEW, 音楽

大山平一郎氏インタビュー 〜音楽を通して対話をする〜

Music Dialogueをご存じだろうか。世界的ヴィオラ奏者にして指揮者でもある大山平一郎氏が主宰している団体で、「対話」をモチーフとした室内楽イベントを、東京、京都を中心に数多く開催している。

 

2013年の設立から6年目を迎えた本年、「シェフ大山の秘密のレシピ —音が音楽になるまで—」が京都で2/11(日)に開催される。「プロのリハーサルと演奏を、専門家による”実況中継”付きで楽しむ」という、斬新な企画だ。初心者から”玄人”まで広く好評を博し、今回で4回目の開催となる。

 

 

osikaでは、イベントの開催を受けて、大山平一郎氏へのインタビューを行わせていただけることになった。大山氏の深いご見識と紳士的なお人柄、そしてイベントの魅力を感じていただければ幸いである。

 

 

大山平一郎
1947年京都府生まれ。指揮者、ヴィオリスト、室内楽奏者、そして教育者として国内外から高い評価を得る。現在、米国のサンタ バーバラ室内管弦楽団 音楽監督兼常任指揮者。CHANEL Pygmalion Days Special Concert Series 芸術監督。一般社団法人 Music Dialogue 芸術監督。

 

 

インタビュー・テキスト:佐藤宗大

 

ー本日はお忙しい中、ありがとうございます。早速お話を伺っていきたいと思います。Music Dialogueでは、『秘密のレシピ』も含め、これまで、室内楽という形式にこだわったクラシック音楽イベントを多数開催されてきました。

 

ー室内楽、というジャンルに馴染みが無い方も多いかと思いますが、まずはじめに、「室内楽とはどのような音楽なのか」についてお聞かせください。

 

 

大山平一郎氏(以下、大山)「最小の音で最大限の表現を行う音楽」、それが室内楽です。クラシックといえばオーケストラ、というイメージを持たれている方も多いかと思いますが、オーケストラだって、広い意味では室内楽と言えます。

 

オーケストラ、つまり交響曲の場合は、たくさんの楽器や声部からなっていますよね。弦楽器なんか、同じ旋律を10人以上で担当している。

 

それがオーケストラの迫力にもつながるわけですが、室内楽、とりわけ弦楽四重奏の場合は、それぞれのパートをたったひとりの奏者が演奏することになります。構造は至ってシンプルですが、シンプルであればこそ、アンサンブルや楽器同士の掛け合い、あるいは駆け引きなど、音楽という営みのすべてを実に良く感じてもらえるんです。

 

室内楽は馴染みがない、という風に言っていたけれど、クラシック音楽に親しんでもらうのに、むしろ室内楽は、とてもよい題材になる。そう私は考えています。

 

 

ー「対話(dialogue)」という活動のモチーフも、この室内楽というジャンルでのご経験が関係しているのでしょうか。

 

 

大山:私自身の経験から、室内楽というジャンルは、これからの音楽人を育てていく上で重要かつ必要なものだと思っています。私が子供だった頃の日本の音楽教育はソロプレーヤーを育てる風潮が強くて、室内楽は、海外留学の際に薦められてはじめたのがきっかけでした。

 

しかし、室内楽に取り組むようになって、メロディはハーモニーあってのメロディなんだ、ということに改めて気づきました。ソロイスティックに取り組んでいたのでは見えなかった音楽、というものを、アンサンブルを通してのたくさんのプレーヤーとの出会いで知ったのです。また、こうした出会いは、プレーヤー相互の音楽的成長をもたらしてくれました。

 

だから私は、音楽を通しての「対話」ということが、これからの世代を育てていく上で必要なんじゃないかと考えています。

 

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