ボブ・ディランのファッション 60年代 ジョーン・バエズ

FASHION

ボブ・ディランのファッション~リーバイスからレイバンへと変貌した追憶の60年代

今やノーベル賞受賞者になったボブ・ディランだが、受賞歴はそれだけじゃない。

 

音楽の頂点であるグラミー賞は何度も受賞しているし、プリンストン大学をはじめとする名門校からも名誉博士号をもらっている。

2008年にはピューリッツァー賞、そして2016年にはノーベル文学賞と、アカデミズムの名誉もすべて手に入れたシンガーは、ディラン以外存在しない。

 

一方で、彼にとって名誉は二の次のようだ。

しかもそれは、今にはじまったことではない。

ディランにとって必要なのは、「歌うこと」そして「変化すること」だ。

 

50年以上に渡るディランのキャリアは、激変の連続だった。

音楽性も思想もそしてファッションも、カメレオンのように変貌していった。

 

フォークからロックへ、ロックからゴスペルへ、そしてすべてを融合したような「ディラン・サウンド」へ……

「その時に歌いたいのを歌う」

といった精神で、彼は今でも世界中のどこかで歌い続けている。

まさに天性のシンガーであり、現存する唯一の吟遊詩人と言っていい。

 


ディランの魅力は、その音楽性だけではない。

 

これまでディランが着こなしてきたファッションもまた、斬新的だった。

そのファッション・センスは、ディランフリークだけでなく、多くのシンガーたちに影響を与え続けている。

 

本記事では、デビューから第一次黄金期といえる1960年後半までの、ディランのファッションを分解してみよう。

北国からやってきたギター少年〜デビューと『The Freewheelin’ Bob Dylan』まで

 

デビュー作『Bob Dylan』/1962

 

デビューしたてのディランは、「田舎から出てきたギター小僧」といった初々しさがある。

 

彼がウディ・ガスリーに憧れて大学を中退し、ニューヨークに出てきたのは1961年の真冬。

その1年後にはレコードレビューをしているのだから、天才と言わざるをえない。

(もちろんマネージャーを務めたアルバート・グロスマンの手腕も大きいが)

 

60年代初頭といえば、新しい若者カルチャーが全世界的に波及していた。

若きディランも例にもれず、ジェームズ・ディーンマーロン・ブロンド、そしてウディ・ガスリーに憧れた。

初期のディランファッションで欠かせないのは、これらスターのファッションを大いに取り入れている点だ。

 

当時、彼が着こなしていたのは、Levis(リーバイス)のシャツとジーンズだ。

 

 

 

 

それまでジーンズといえば、労働者のズボンだった。

しかし『理由なき反抗』でジェームズ・ディーンが着こなすと、世界的な流行となり、現在まで続く若者ファッションとなった。

デビューしたてのディランは、歌声は天性のものといえ、ファッションセンスは多くの若者と同じだったようだ。

 

1963年に発表した『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』。

この作品で、ディランは名声は一気に高まる。

 

 

グリーンウィッチヴィレッジの寒さが伝わってくる名ジャケット写真だ。

と同時に、若きディランと当時の恋人スーズ・ロトロの仲睦まじさが対照的でおもしろい。

 

この写真でディランが着ているのは、キャラメル色のスエードジャケットだ。

メーカーは特定できないが、写真と近いものは多くある。

リーバイスのジーパンにシャツ、そしてこのスエードジャケットを着こなせば、初期ボブ・ディランの出来あがりだ。

1965年の大革命~ロック誕生とエレクトリック・ディラン

フォークの貴公子として名を馳せていたディランだが、その数年後に激変する。

 

ビートルズはじめブリティッシュ・ロックの影響からエレキ・ギターを導入し、彼の歌は完全にロックサウンドになったのだ。

 

フォークシンガーがロッカーになってしまった――

 

そんなこと、今まで一度もなかったし、あってはならないことだった。

当然、賛否両論を巻き起こす。

それと比例するように、ディランの名は全世界的に波及していった。

 

変化は、音楽性だけではない。

初心な田舎少年だったディランは、天然パーマの髪をボサボサに伸ばし、かかとの高いブーツを履き、革ジャンをまとい、そしてレイバンのサングラスをかけるという徹底的なイメチェンを図ったのだ。

 

『The Freewheelin’ Bob Dylan』発表の1963年からたった3年後の冬、ディランはこうも変化した。

 


ロック史上初の2枚組アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』。

 

このジャケット写真におけるディランのファッションセンスは、さらに多くのフォロワーを生んだ。

恋人とも分かれ1人になったが、闘士に燃えた表情。

やはりディランは真冬が似合う男だ。

 

身につけている物は、襟がローカットされたらしき茶色のPコートだ。

そして白と黒の千鳥柄のマフラー。

ディランファンの間では、この柄のことを「ディランマフラー」と呼んだりするとか。

 


Pコートのイメージとしては、これが近いだろう。

 

 

またこの時期、ディランをもっとも印象づけるアイテムがレイバンのウェイファーラーだ。

Bob Dylan: the Bootleg Series Vol. 1-3

 

1952年の誕生以来、変わらない「カッコよさ」を提供し続けているレイバン。

そんなカッコイイものを、カリスマ性であふれまくっていた若きディランがつけるのだから、カッコよさが何倍にも膨れあがるに決まっている。

 

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