LIFE

フリーランサーが作家から学べる3つの生活習慣-村上春樹、カフカ、キング…

フリーランサーとは自由業者のことを指します。

なので日々、セルフマネジメントをしていかねばなりません。

 

ですが「フリー」ゆえ、生活習慣がぐちゃぐちゃになって、不健康な生活を送ってしまう人もたくさんいます。

 

そこで参考になるのが、「作家」たちの日常生活です。

彼らはフリーランサーの大先輩で、それゆえその生活習慣から得るものはたくさんあります。

 

天才たちの日課』という本には、著名な作家や芸術家などの日常が記されています。

これ元にしながら、「作家の生活習慣」を学んでみましょう!

フランツ・カフカ/保険局員務めをしながら執筆

 

フランツ・カフカ(1883~1924)は、オーストリア=ハンガリー帝国のプラハ(現在のチェコ共和国首都)出身のユダヤ人、そしてドイツ語で執筆しました。

当時の中欧を象徴するような、ごちゃごちゃした出自です。

若くして亡くなった(享年40歳)こともあり、生前の評価は皆無でした。

しかし「不条理文学」を確立した彼の作品は、今日に至るまで多大な影響を及ぼし続けています。

 

そんなカフカ、半官半民の保険局員として食い扶持を得ていました。

執筆時間は、どうやって確保していたのでしょう?

・カフカの1日

 8時~15時まで勤務(昼食なし)

 15時半まで朝食

 その後、19時半まで寝る

 19時半~運動と1時間散歩

 それが終わると、家族で夕食

 22時半(あるいは23時半)~深夜1時から3時ぐらいまで執筆。

 それから軽く運動して、睡眠。

せわしいようでもあり、のんびりしてるようでもある、カフカらしい1日ですね。

もっとも、当時のオーストリア・ハンガリー帝国では一般的な風景だったとか。

 

上記をみるかぎり、執筆時間は1日3時間ぐらいだったと思われます。

睡眠時間は、仮眠(夕方4時間)+仮眠(朝方4時間)、という感じなので8時間は取っていたことになりますね。

ちゃんと適度な運動も取っているのも興味深いです。

アーネスト・ヘミングウェイ/タフガイは夜明けと共に起床

 

アメリカが産んだ大文豪、アーネスト・ヘミングウェイ(1899~1961)は、戦場ジャーナリストとしてキャリアをスタートしました。

 

第一次世界大戦やスペイン内戦など、劇的な光景を生身で体感し、それを自身の作品へと昇華したタフガイであります。

 

老人と海』が世界的な評価を受け、1954年にノーベル文学賞を受賞。

 

しかしその頃には、肉体的にも精神的にも衰えが出ており、1961年に自殺してしまいます。

 

そんなヘミングウェイが住んでいた家がイリノイ州、フロリダ州、そしてキューバと3つもあり、現在、そのどれもが公開されております

特にフロリダの邸宅には6本指の猫がたくさんいることで有名です。

・ヘミングウェイの1日

 朝6時ごろ、夜明けと共に起床

 正午ぐらいまで執筆

 その後、狩猟や釣り、酒などを楽しむ

ヘミングウェイの特質は、「執筆語数を記録した」という点でしょう。

いわく「自分をごまかさないために毎日記録する

つまり、1日の仕事量を客観化していたわけですね。

 

またヘミングウェイは、タイプライターを高い台の上に置いて、立ちながら執筆していたそうです。

彼が現代にいたら、スタンディングデスクの上にMacBookを置いて、カチッカチッと力強くキーを打っている姿が目に浮んできます。

ウラジミール・ナボコフ/スイートルームで悠々自適な執筆生活

出典:https://www.pinterest.co.uk/showtrialstudio/writers-vladimir-nabokov/

 

ロリータ』で世界的な成功を手に入れたナボコフ(1899~1977)は、スイスのモントルーパレスという高級ホテルのスイートで、婦人と余生を過ごしました。

 

昆虫学者でもあるナボコフは、このジュネーブ湖が見渡せるこのホテルで、昆虫採集や作品執筆やチェスをしながら、悠々自適に暮らしたそうです。

なんとも羨ましい!

 

もっとも若いころは、ロシア貴族の生まれというのもあり、革命の波に飲まれてアメリカに亡命したりと大変だったようですが。

・ナボコフの1日

 7時~起床

 8時~身支度と朝食、瞑想、入浴

 その後、昼食まで仕事をしたり、婦人と湖を散歩

 13時~昼食

 13時半~18時半、みっちり仕事

 それから新聞を買いに散歩

 19時~夕食

 21時~23時半までベッドで読書

 深夜1時半ごろまで不眠症と格闘

それにしてもナボコフさん、やはり根っからの貴族ですね……

 

スイスの高級ホテルのスイートを自宅とし、婦人と共に蝶の採集や研究をしたり、その合間に小説執筆をして、夜はサッカーを観ながらワインやビールを飲む……

はー、羨ましい(2回目)。

 

一方で、不眠症だったのは意外ですね。

体質的なものだったのか、それともなにか悩み事があったのでしょうか?

スティーブン・キング/徹底したルーティン化で執筆は年中無休

 

世界的大ベストセラー作家のひとり、スティーブン・キング(1947~)。

 

『キャリー』、『スタンド・バイ・ミー』、『シャイニング』、『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』、『アトランティスのこころ』などなど、多くの巨匠映画監督によって、その作品は映画化されています。

 

そんな彼の執筆姿勢は、他の作家の例にもれず、ストイックそのもの。

・キングの1日

 朝8時~正午過ぎまで執筆

 1日2千語が絶対ノルマ

 それが終わると、昼寝、散歩、読書、家族と気ままに過ごす

ヘミングウェイと同じく、1日に書いた文字数にこだわっていますね。

 

著書『書くことについて』では、「誕生日だろうがクリスマスだろうが、絶対に2千語は書く」と断言さえしています。

また「創造的な眠り=作品執筆」をするためには、「ルーティン化」が不可欠とのこと。

 

これは以下の村上春樹についても言えることです。

村上春樹/1日1時間ランニングをするから残り23時間の間に働く

最後に日本代表、村上春樹(1949~)。

 

春樹さんの生活態度は有名ですね。

作家らしからぬ超健康的な毎日を送ること

 

具体的にはこんな感じです。

・村上春樹の1日

 朝5時起床

 軽い朝食

 それから正午までぶっとおしで執筆

 午後からはランニングや水泳、読書、音楽鑑賞

 夜10時就寝

なんという健康生活でしょうか!

 

こんな生活に憧れては、挫折した春樹ファン、たくさんいるでしょうね(わたしもその1人ですけど)。

 

彼がなんでこんな生活を送っているかというと、ひとえに「執筆のため」。

小説を書くとは肉体労働である」が彼の主張です。

これは、他の多くの作家も同意することでしょう。

 

また1日のノルマとして、原稿用紙換算で10枚は書くそうです。

文字数にして4千字ですね。

これもまた、ヘミングウェイやキングと共通する点です。

 

「そんな生活は作家らしくない!」なんて時代遅れな意見に対して、彼はこう返してきます。

そんなの芸術家のやることじゃない。それじゃ工場と同じじゃないか、と言う人がいるかもしれません。そうですね、たしかに芸術家のやることじゃないかもしれない。でもなぜ小説家が芸術家じゃなくてはいけないのか? いったい誰がいつそんなことを決めたのですか? 誰も決めてませんよね。

職業としての小説家』p.141

60後半のおじさんが、こんな反抗的な返し方するの、春樹さんらしくて良いですね。

「地球がいつどこで何回まわったとき?」と反論する小学生みたいで、いい意味でおもしろいです。

 

まとめ・ルーティン化、朝活、運動が良質な作品を生み出す

カフカ、ヘミングウェイ、ナボコフ、キング、村上春樹と5人の1日を見てみましたが、共通することはたくさんあります。

 

まずは「生活習慣を徹底すること」。

つまり、ルーティンに生きているのです。

 

作家や芸術家といえば、飲んだくれて、タバコ(ときにドラッグ)をプカプカ吸い、湿っぽい部屋で創作するというイメージがありますね。

チャールズ・ブコウスキーやウィリアム・バロウズといったビート・ジェネレーションは、実際そんな作家でした。

日本では、太宰治などの無頼派がそうです。

 

しかし実際はそんな作家、少数派です。

上記の5人の作家はじめ、ほとんどの作家は、規律ある日常を保ちながら、執筆に勤しんでいます。

 

次に、みんな早起きなんですね。

そして午前中を執筆に当てている。

「起床から数時間がもっとも脳が活性化する時間帯」とは、脳科学で良く言われています。

これはまさしく、彼らに当てはまることです。

 

それと、運動をしっかりとっている点。

デスクワークの極みたる作家業ですが、各自、体調管理をうまくやってるのです。

村上春樹とまでいかなくとも、カフカみたいに適度な体操や散歩をするだけでも血行が良くなります。

またヘミングウェイみたいに、立って執筆するのも健康的ですね。

 

以上の点から、フリーランサーの方々は、

ルーティン化」、「朝活」、「適度な運動

を意識し、1日をコントロールするのが重要となってきます。

 


哲学者や画家や音楽家といった人たちの日課も気になりますよね。

随時、更新していきますのでお楽しみに!

 

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osika編集部です。 みなさんがちょっぴり気になるような事を少し掘り下げてみます。

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