ESSAY

カレーの味は、どれにしよう?

カレーはおいしい。

 

ソクラテスは人間だ、という論法ぐらいあたりまえすぎて、
忘れがちになる真理だ。

 

実際、「カレーがキライ」という人に、わたしはこれまで出会ったことがない。

 

だから、
「カレーは、人類みんなの大好物」

ということにする。

 

議論を呼ぶ、カレー具材と辛さ

しかしその普遍さゆえか、具材や辛さの濃度は、人によって異なるようだ。

 

わたしの中ではベタに、

・ジャガイモ
・ニンジン
・タマネギ
・お肉

の4つが、スタンダード具材だ。

 

だけども、
「ジャガイモ入れるとか、あり得ない! それって肉じゃがじゃん!」
と叫ぶ過激派もいる。

 

カレーの辛さも、議論の的となる。
「甘口のカレーなんてありえない!」
とダウンタウンの松ちゃんがむかし激怒していたけど、
べつに、「辛いから、カレー」というわけではない。

 

まあ、わたしも甘すぎるカレーはあまり好きではないけども。

 

カレーライスの歴史。実はハイカラな料理だった!

ここで、カレーライスの歴史をざっとふり返ってみよう。

 

ご存じのとおり、カレー( curry )は、もともとインド料理だ。
それが18世紀にイギリスに伝わり、それが日本にやってきたのは明治時代になってから。

 

ちなみに、日本で最初にカレーを紹介したのは福沢諭吉。
「コルリ」と訳したそうな。
また食肉文化がなかったので、肉に○○○を使ったりと、

今とはまるっきり違うものだったとか。

 

ただ、お米を主食としていたので、
「これを米といっしょに食ったら、美味いんじゃないか?」
という発想が当然のごとく生まれて、あっという間に和洋折衷。

「カレーライス」の誕生である。

 

つまり、カレーライスとは、西洋化の産物だったのだ。

カツレツやオムライスなんかと並んで、カレーライスは「ハイカラな食べ物」だった。

洒落た洋食レストランにカレーライスが今でも必ずあるのは、その名残だ。

 

戦後になると、栄養不足をおぎなうために、

「カレーライスを作ることと食べること」が、お上から推進された。

それがいつしか、「家庭の味」となって、誰もが大好きな「国民食」となったわけである。

 

夕暮れ時、路上を歩いていると、カレーのほのかな匂いがする……お家へ帰ろう!

なーんてノスタルジックな感覚は、高度成長期に確立されたものだろう。

 

お肉はビーフ? ポーク? チキン?

さて、具材に話をもどすと、カレーの「お肉」も、宗派に分かれる。

 

わたしはここでもベタに、「牛肉派」だ。

あの脂身が、絶妙な化学反応をおこし、味に深みを増す……

といいつつも、牛肉は高いので、豚肉を半分混ぜたりするのだけど。

 

そんなことで、「カレー肉といえば、牛か豚」と思い込んでいた。

 

けれども最近、ひょんなことで、チキン・カレーを作って、食べてみた。

いや〜、ものすごく美味しいね!

やわらかいのだ、食感が。

適度な脂身もある。

なにより、他の肉より、だんぜん安い!

 

真島昌利の歌に『カレーライスにゃかなわない』というのがある。

その中では、

「ジャガイモ〜ニンジン〜玉ねぎ〜トリ肉〜♪」

と歌われているのだけど、これがベストなのかも。

 

ちなみにこの歌では、味噌汁とゆで卵もセットだ(松屋方式?)。

 

ホテルのカレーより、自分で作るカレーが一番!

外食でカレーを食べることは、あまりない。

わざわざ外で食べようという気が、湧いてこないのだ。

 

それでも何回かは「本格カレー」とやらを食べたことがある。

ホテルのレストランで食べたカレー、たしか2000円以上したな。

感想は、

「まーおいしいけども、うちで作ったのがいいなあ」

 

本場インドカレー屋さんでも食べたことがある。

辛さは「低め」を頼んだ。

それでも、超絶辛い!

口唇どころか、顔中がヒリヒリした。

で、感想はというと、

「やっぱり、うちで作ったのがいいなあ」

 

ということでわたしは、「自分で作るカレー」が世界一おいしいと思っている。

そういう人、けっこう多いんじゃないんでしょうか?

 

 

……なんてことを書いていたら、カレー作りたくなってきたな。

ぐつぐつと深鍋でカレーを煮込みながら、味見をツマミにして、ビールを飲む。

いいストレス解消になるので、オススメだ。

 

ま、できあがった頃には、お腹いっぱいになってるんですけどね。

 

〈文/伊東ふうが〉

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