ESSAY, LIFE

なぜ英語が身につかないのか?外国語習得の4大要素と質量転化の法則

グローバル教育が過熱する中、英語はもちろんのこと、フランス語や中国語といった第2外国語習得も当然と見なされています。

 

しかしながら多くの日本人は、第2外国語どころか英語すらままならない。

中学高校だけでも約800~1,000時間も英語の勉強をしているというのに、なぜ身につかないのでしょうか?

 

それは「語学の学習法」を分かっていないからです。

学校や企業、もっといえば国も、「英語!英語!」とワンパターンに叫んでいますが、「学習法」を教えてくれることはありません。

なので、わたしたち個人個人が「語学習得のいろは」を知っておかねばならない。

 

その「いろは」とは一体なんでしょう?

語学習得に必要な4大条件

語学の勉強といえば、音読したり筆写したりといったイメージが浮かびますが、それ以前に語学を習得するために必要なことがあります

 

言語学者である千野栄一の名著『外国語上達法』には、シンプルにこう書かれています。

語学上達に必要なのは「お金」と「時間」

お金」は意外と忘れがちなことかもしれませんね。

 

ですが考えてみてください、語学勉強に今までどれぐらいお金を使ったかを。

たとえば、参考書を買いこんでいたら、いつの間にか数万円は消えます。

英語塾に通おうとなれば、数十万が瞬時に消えます。

留学となったら、桁違いなお金が溶けてゆく……!

 

次に「時間」。

これはすんなり来ますよね。

 

これまでさんざん外国語を勉強しているのに、まったく身についていない。

だけども母語である日本語はペラペラ。

 

理由は簡単です。

わたしたちが日本語を苦なく読み書きできるのは、それを長年使い続けてきたから

 

外国語の習得も同じことです。

根気よく時間をかけて身につけるしかないのです。

 

外国語上達法』には、「お金」と「時間」に加え、「語彙(単語)」と「文法」を絶対的に覚える必要がある、と力説します。

シンプルというか、当たり前すぎて拍子抜けしてしまうかもしれません。

ですが、語学習得の前提知識としてこれら4つの要素を頭の片隅においておけば、精神的に楽になってくるのです。

「この4つさえそろえば語学は身につくんだ!」と。

英語習得に必要な時間はどれぐらい?

冒頭でも触れましたが、多くの人は中学・高校の6年間で約800~1,000時間学んでいます。

 

これを多いとみるか?

それとも少ないとみるか?

 

結論から言えば、圧倒的に少ないです。

なぜなら、英語習得には最低でも3,000時間必要とされているからです(参考)。

 

大学4年間をプラスしても、英語学科をのぞけば、せいぜい200時間程度。

半分にも達していませんね。

 

「ぜんぜん英語(外国語)が身につかない!」

と叫んでいる人が多いですが、そんなの当たり前。

単純に、勉強時間が少ないだけなんですから。

 

では、どうすれば良いのでしょう?

量に勝る質はなし!質量転化を目指す

勉強時間が足りないのであれば、勉強時間を増やせば良い

 

つまり、量を増やせば良いのです。

そしてその量は、いつしか質に変化します。

「数撃ちゃ当たる」とニュアンスは近いですが、もっと科学的に「質量転化」と言います。

 

ドイツの大哲学者ヘーゲルは、以下のように説きます。

例えば、水の温度はまずその液体的流動性にたいして無関係であるが、しかしこの液状の水の温度の増減が或る点に達すると、この凝集状態は質的に変化し、水は一方では水蒸気に、他方では氷に変わる。一般に量的変化が起こる場合、それは最初それ以上の意味は少しも持たないようにみえる。しかしその背後には別なものがひそんでいるのであって、一見何でもなくみえる量の変化は、質的なものを捕らえる言わば狡智である。

小論理学

つまり、流動体でも凝集(増量化)すると、水蒸気や氷に変わるように、量は質に変化する、というわけです。

 

語学習得もこれと同じ。

たとえば音読をしても、1回や2回読んだぐらいではなにも身につきません。

桁数を変えていくほどやるしかないのです。

うまずたゆまず音読を続けていれば、質的な変化が起こる結節点は、いつかは間近に迫ってくる。それなのに、回数が増えても何の変化もないからと、音読を止めてしまってはもったいない。結節点がどこにあるかは誰にもわからないし、どのようなものかもわからない。勝手な期待は抱かずに淡々と続けるのがいい。質の変化は、予期せぬかたちで必ず訪れる。参考

引用元の英語塾主催の方は、東京外国語大学とカリフォリニア大学サンフランシスコ校で言語学を学ばれた、エキスパート中のエキスパートです。

驚くべきなのはこの方、『英文標準問題精講』や『新・基本英文700選』といった大学受験で使われる名著を、今でも桁違いに音読されているのです。

『英標』は320回、『基本700』は550回。

 

「こんなことエキスパートだからこそできるんだ!」

という声も聞こえて来そうですが、むしろ逆。

こんなこと(=圧倒的な量をこなしてきた)をやって来たからこそ、エキスパートになれたのです。

1日の勉強時間を「絶対」確保する

再三になりますが、勉強量を増やすことは、勉強時間を増やす以外ありません。

 

英語の場合、最低習得時間である3,000時間から逆算してみましょう。

(中高大の勉強時間は別として考えます)

 

1年365日の総時間は、8,760時間。

もし24時間ずっと英語を勉強していれば、126日=4ヶ月ちょっとで習得できますが、もちろんこれはムリな話。

 

現実的に考えた場合、1日2時間がベストではないでしょうか。

365×2=730時間

ということは、4年半で3,000時間突破できます。

 

3時間の場合はどうでしょう。

365日毎日やったら1,095時間。

すると3年後には3,285時間を勉強したことになり、最低ラインを突破できます。

 

これが5時間だったら、年間1,825時間。

すると、1年半ほどで3,000時間達成。

 

ここで重要になってくるのは、「自分ができる範囲からやる」ことです。

「量が大事だ!」

といっていきなり10時間勉強してみるも、翌日以降は続かないことは火を見るより明らか。

三日坊主だけは避けねばなりません。

 

外国語上達法』にも書いてあるように、コツコツとできることからやるのが1番。

「継続は力なり」です。

 

また、目的を明確にすることが大切です。

そうしないと続きませんからね、語学なんて。

まとめ&やる気の出る英語のことわざ

以上のことをまとめてみましょう。

 

・語学習得に必要なのは、「お金」「時間」「単語」「文法」の4つ

・量は質に転化する

・目的を明確にして毎日の勉強時間を絶対確保する

 

最後に「やる気のでる英語のことわざ」をどうぞ

The last drop makes the cup run over. 

(最後の一滴がコップをあふれさせる)

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