ESSAY, LIFE

あの絵が理解したい!アートを楽しむために実践すべき3つのこと

アートといったら、みなさんは何を思い浮かべますか?

 

ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』?

ピカソの非現実的な絵?

ポロックみたいなグチャグチャとした抽象画?

ウォーホルの『マリリン・モンロー』?

 

どれも有名なものですね。

しかし、「ホントはワケがわからないよ!」というのが本音ではないでしょうか。

 

そう、アートなんてワケがわからないものばかり。

特に現代アートでは、「なんでこんな落書きに数十億!?」と思ってしまうこと、よくありますよね。

 

アートの世界には、「暗黙のルール」というのがあります。

野球やサッカーにルールがあるのと同じ。

ルールを知っていないとゲームが分からなくてつまらないように、アートのルールを知っておかないと、楽しめないのです。

 

といっても美大に通ったりと、アカデミックなことをする必要はありません。

ある程度のことを実践すれば良いのです。

 

本記事では「アートの触り」の序説として3つ紹介しましょう。

目を慣らす〜『なんでも鑑定団』や『日曜美術館』を観る

なにごともそうですが、まずは体験することが大事です。

 

といっても、美術館やギャラリーにわざわざ足を運んだりする必要はありません。

 

コンビニに置いてある『BRUTUS』や『Pen』といった雑誌では、定期的にアート(美術)特集をやっています。

それを手にとって立ち読みしたり、気に入ったら買ってみて、自宅でペラペラとめくると良いでしょう。

その時、気に入った作品があったら、付箋をはったり、作品作家名を忘れないようメモしておくとさらに良いです。

 

次に、アート系のテレビ番組を観ましょう。

1番のオススメは、テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』。

この番組は、エンターテイメントとしても教養番組としても非常に優れています。

「依頼品の値付け」だけがメインではなく、その作品の歴史をとってもわかりやすく解説してくれるんですね。

それも、古今東西、それこそなんでも!

 

もっと専門的に観たいとあれば、おなじくテレ東の『美の巨人たち』とNHKの『日曜美術館』。

どちらも1つの作家や作品に焦点を合わせた番組構成となっています。

『なんでも鑑定団』よりややお硬いですが、それでもすんなりと観られます。

『日曜美術館』は番組最後に、現在開催されている展覧会情報も紹介してくれるので、一石二鳥になりますよ。

 

これを野球でたとえると、テレビ観戦です。

プロ野球がどんなものか知りたいならば、まずは見るのが手っ取り早い。

そうすれば自然と、野球のルールやチーム名、そして選手を覚えていきます。

 

アート鑑賞もそれと同じ。

作品と作者を、自然と植え付けていくことが大事なんです。

歴史や文脈を知る~入門書を活用

テレビや雑誌でいろんなのを見て、自分の好きな作家や作品もできた。

だからもっと知りたい!

 

そうであれば、アートの歴史を知ることです。

 

この作品がなぜこの時代に作られたのか?

そもそも作品の意図は?

 

そういった解釈に必要な歴史的知識を養う必要があります。

 

ここで使えるのが、アート入門書。

西洋美術史』といったアカデミックなものから、フランクに書かれた新書や文庫でもなんでもかまいません。

先に挙げた雑誌の情報もかなり使えます。

 

個人的にオススメなのは、『怖い絵』シリーズ。

 

1枚の絵にも、暗号のような前提知識(=文脈)がたくさん埋め込まれていることが分かります。

『怖い絵』シリーズは、それを読み解くヒント本のようなものです。

こういった解説書を読んで改めて絵を見ると、「パズルを解く」ような感覚が味わえますよ。

そしていつの間にか、キリスト教といった宗教史や、西洋史(東洋史)についても詳しくなっていたりと、お得がいっぱい。

 

この時、重要なのが「お勉強」としないことです。

あくまで自然に、好きなようにやるのがコツ。

 

野球で言えば、選手名鑑をめくるようなものです。

ファンになったチームだと、1軍はもちろん2軍選手までも覚えていたりしますよね。

そうすると、違った目線で試合を観戦できるわけです。

生身で体験する~美術館へGO!

「なんでもいいから生で見たい!」

となったら、すぐさま美術館へ行きましょう。

 

「美術館」という専門の場で見る、というのは実は特別なことです。

これは画集やディスプレイ越しでは決して味わえない「生」の感覚。

そして「一度しか味わえない体験」。

 

「常設展示はいつでも見られるじゃないか」と思うかもしれませんが、

「その時の自分」というのは文字どおり「その時」にしか存在しないもの。

知識だけでなく、その時の年齢や立場、そして自分の感性は変化していいく。

ということは、何年か経ってまた同じものを見に来ると、絶対に印象が変わってくる。

だからその時に見た作品は、「一度限りの体験」というわけです。

 

見るだけじゃ物足りなくなったら、実際に自分で創作してみるのも良いでしょう。

絵や彫刻を作っても良いし、自分なりの考察文を書いてみるのも立派なアート行為。

こういったことは、年齢関係なく、いつでもできます。

 

その意味で、「アートとは人生」とカッコつけて言っても、別に恥ずかしいことではないのです。

 

再三になりますがこれを野球でいえば、球場で生観戦したり、草野球をやってみることと同じです。

 

実際に手足を動かして味わうという感覚。

あたり前ですが、これらは家の中で目を動かしているだけでは、決してできないことなのです。

 


 

以上、「アートの楽しみ方」を三段階に紹介してみました。

 

もちろんこの順序はバラバラでも良いし、他の方法もあるでしょう。

ただ、深く楽しむには、基礎知識=前提知識が必須です。

これはアートに限った話ではありませんが、このあたり、日本の美術教育では不足していると思うんですね。

 

そのあたりはまた別の機会にでも書いてみます。

 

 

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