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あなたはもう読んだ?この200年で最も売れた小説ベスト15・後篇

「この200年で最も売れたベストセラー本のランキング15」の後篇です。

 

前篇を未読の方はこちらをご覧ください。

あなたはもう読んだ?この200年で最も売れた小説ベスト15・前篇

 

それではベスト10を見てみましょう。

10位(7,700万部)〜7位(8,500万部)

表記方法

順位 タイトル

著者/言語/発表年/部数/出典


10位 『ハリー・ポッターと秘密の部屋

J・K・ローリング/英語/1998年/7,700万部/出典

 

 

ハリー・ポッターシリーズが続きます。

本作はシリーズ第2作目。

刊行から4年後の2002年には、映画化されていますね。

 


9位 『ダ・ヴィンチ・コード

ダン・ブラウン/英語/2003年/8,000万部/出典

 

 

・あらすじ

ルーブル美術館で殺人事件が発生。容疑者として疑われてしまったハーバード大学教授で宗教象徴学者ロバート・ラングトンは、暗号解読官であるソフィー・ヌヴーと行動を共にするが……

 

スティーブン・キングと並んでアメリカを代表するベストセラー作家、ダン・ブラウンの大出世作。

2006年にはトム・ハンクス主演で映画化され大ヒットしました。

エーコの『薔薇の名前』をライトにしたミステリ、といった感じなので読みやすいです。

 


8位 『洞窟の女王

H.Rハガード/英語/1887年/8,300万部/出典

 

 

・あらすじ

中央アフリカを旅していたあるイギリス探検隊が、不滅の恋により不老不死になってしまったローマ時代の美女アッシアと遭遇。探検隊の中には、かつてアッシアが愛した恋人とそっくりの青年レオがいて……

 

植民地支配に燃えまくっていたヴィクトリア朝イギリス時代の名作。

ロマンス、ファンタジー、SFとさまざまな要素が含まれて、多様な読み方が可能。

古文書を解読するなど、謎解き要素もあって飽きさせません。

 


7位 『ライオンと魔女

C・S・ルイス/英語/1950年/8,500万部/出典

 

 

・あらすじ

衣装ダンスの中は、「ナルニア」という別世界に入りこんでしまったペベンシー兄弟。不思議なライオン「アスラン」や住人たちを、ナルニアの支配者である「白い魔女」から救うため、子どもたちは奮闘する!

 

『ナルニア国物語』の記念すべき第1作目(ただし時系列では2番目)。

異世界モノとしても、魔法モノとしても完璧な出来。

というか、本作が現代まで続く異世界&魔法モノのスタンダードでしょう。

魔法少女まどか☆マギカ』がお好きな方は必読!

 

6位(1億部)〜4位(1億2,000万部)

※6位が同列なので、5位は飛んでいます。

 

6位 『不思議の国のアリス

ルイス・キャロル/英語/1865年/1億部/出典

 

 

・あらすじ

アル晴レタ日ノ事、主人公アリスは服を着たウサギと出会い、魔法以上のユカイ&ツウカイな不思議世界へと迷い込んでしまう……

 

著者ルイス・キャロルは多才な人でした。

オックスフォード大学卒業後、数学者として教鞭をとる傍ら、当時の最新科学技術であったカメラを使ったり詩作や小説執筆したり、そしてなぜか小さな女の子たちとばかり交流を持ち、生涯独身を貫きました。

……ということで今で言う「ロリコン」であったのは、否定しようがありません。

 

しかし、彼の少女への愛情は、当時流行していたロマン主義と相まって、大変崇高なものでした。

現在残されているキャロルの写真は、パックスブリタニカのヴィクトリア朝時代を写す貴重な記録でもあり、美術的価値も非常に高いのです。

 

彼は数多くの少女の写真を撮りました。

その中に、知人の娘であるアリス・リデルという少女が。

彼女と特に仲良くなったキャロルは、自作の物語をプレゼントします。

それがこの『不思議の国のアリス』なのです。

 

素敵な話ですね。

150年の間に、こんなにも読まれるとは、キャロルもアリスも思ってもみなかったでしょう。

 

ちなみに、キャロルは重度の吃音だったといいますが、アリスはじめ少女とおしゃべりする時は饒舌になった……という逸話があります。

 


6位 『そして誰もいなくなった

アガサ・クリスティ/英語/1939年/1億部/出典

 

・あらすじ

面識のない十人の男女が孤島に招かれたが、脱出が不可能に。そして1人ずつ殺されていく……

 

クローズド・サークルの金字塔にして、ミステリの最高峰。

ここまで話の展開がスタンダードになったものって、そうそうありません。

現在のすべてのミステリ・モノは本作のオマージュかパロディ、と言っても過言ではありません

 

ミステリの女王アガサ・クリスティは、多作でした。

55年間に渡る執筆生活で、長編を66作も書いています。

その中でも、『アクロイド殺し』、『オリエント急行の殺人』、『ABC殺人事件』、そして本作の4つは、ミステリだけでなく20世紀の最重要文学作品です。

 

そして誰もいなくなった……タイトルが最高ですね。

出オチどころじゃありません。

でも読んでみると本当は……?

 


6位 『ホビットの冒険

J・R・R・トルーキン/英語/1937年/1億部/出典

 

 

・あらすじ

ホビット小人のビルボ・バギンズは、13人の仲間と共に、ドラゴンに奪われた宝を取り戻すために旅に出る……!

 

『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』の第0章的位置づけ。

もう魔法でいっぱい!

現代のゲームと変わらない感覚を、80年前に描いているのだから、トールキンさん流石です。

 


4位 『ハリー・ポッターと賢者の石

J・K・ローリング/英語/1997年/1億2,000万部/出典

 

 

・あらすじ

不遇な生活を送っていた主人公ハリー。11歳のある日、魔法魔術学校の入学許可証が届き、両親の死の謎、そして悪の魔法使いであるヴォルデモートの存在を知る。学校へ入学したハリーは、ハーマイオニーとロンという親友を得て、立派な魔法使いになるため修行するのだが……

 

今世紀最大のコンテンツは、イギリスの田園風景を走る列車の中と、エディンバラのカフェで生まれました。

当時のローリングは、生活保護を受けるほど貧困状態。

うつ病も患い、自殺を考えていたとも。

 

しかし1997年、たった500部だけ刷られた本作は瞬時に話題に。

2001年には映画化され空前の大ヒット。

連動するように、シリーズ本も出版する度に売上記録を更新。

シリーズ累計部数は4億5,000万部〜5億部(!)というとんでもない数字を叩き出しています。

 

出版からたった20年で、本作は1億2,000万部……

十年後には間違いなく1位になっているでしょう。

3位(1億4,000万部)〜1位(2億部)

3位 『星の王子さま

サン=テグジュペリ/フランス語/1943年/1億4,000万部/出典

 

 

・あらすじ

砂漠に不時着した主人公「僕」が出会った男の子は、いくつもの星を旅する王子さまだった……

 

著者サン=テグジュペリは作家以前に飛行士でした。

第二次大戦中は飛行教官を務めながらも、フランスヴィシー政権はナチス・ドイツと講和。

サン=テグジュペリはアメリカへ亡命し、そこで戦線復帰。

対戦末期である1944年、偵察中に行方不明になってしまいました。

 

そんな死と隣り合わせの状況で描かれたのが、この『星の王子さま』。

「よくあんな時代にこんな物語が書けたな」と思うと同時に、「だからこそ書けたのだ」とも思います。

カート・ヴォネガット・ジュニアのSFカバーにあるような、牧歌的なイラストがまた良いですね。

 

「子供心とは何か?」

読む度に考えさせられます。

 


2位 『指輪物語

J・R・R・トールキン/英語/1954年/1億5,500万部/出典

 

 

・あらすじ

闇の力を秘めし黄金の指輪をめぐって、いつしか世界は指輪争奪大戦争へ!

 

20世紀最大級のコンテンツ……と言いたいところですが、2001年〜2003年にかけて大作映画が作られ大ヒットしたので、半分は21世紀前半のものかな、と。

映画によって売上もここまで倍増したわけですし。

 

作者のトールキンもまた多才な人でした。

オックスフォード英語辞典の編纂に関わる文献学者であり、イギリス陸軍の軍人でもありました。

第一次世界大戦では少尉として活躍しています。

 

その合間に執筆したのが、先の『ホビットの冒険』でありこの『指輪物語』なのです。

ランキングに出る作家は、いろんなキャリアを積んだ人が多いですが、軍人経験者が目立ちますね。


1位 『二都物語

ディケンズ/英語/1859年/2億部/出典

 

 

・あらすじ

時は革命前夜の1775年。ルーシー・マネットは、バスティーユ牢獄に入れられていた父を連れてイギリスへ帰郷。その帰路で出会ったフランス亡命貴族チャールズ・ダーニーが、スパイとしてロンドンで逮捕されてしまう。ダーニーは罪を免れた一件落着……と思ったらパリでは「革命」の足音が近づいていて……

 

ロンドンとパリ、という当時の2大首都で巻き起こるドラマの連続。

フランス革命モノであるから、歴史小説としての位置づけもできます。

 

それにしても、こんなに売れていたんですね。

ディケンズは新聞記者としてキャリアをスタートしました。

そこで培ったのが、客観的に描く手法、すなわちリアリズム(写実主義)です。
『二都物語』ではそれがふんだんに使われています。

というか、同時代のドストエフスキーと並んで、リアリズムを極地まで高めた作家です。

 

本作は何度か映画化&舞台化されています。

プロット自体は関係ないのですが、クリント・イーストウッド監督による『ヒア アフター』から観るのがオススメ。

ディケンズ愛好家の主人公が、ディケンズ・ミュージアムを訪れるシーンが印象的で、いつか行って見たくなります!

名作、ベストセラー本はとりあえず読めるものから読んでみよう

以上、この200年で最も売れたベストセラー本15位から1位まででした。

 

同順のものもあるので、36冊も紹介してしまいました。

 

書いていて思ったのが、「名作や売れているものは、とりあえず読んでおこう!」ということです。

 

もちろん、そのすべてが面白いとは限りません。

ですが、文化的な前提知識を得るものとして、名作を読むことは絶対に得になるのです。

「文化人」や「教養人」となりたければ、なおのこと!

 

「名作を読んでみたいけど、どれから読んだら良いか分からない」

という方は、軽めのやつから読んでみましょう。

上記ランキングでは、『星の王子さま』や『不思議の国のアリス』がおすすめです。

強いカタルシスを得たいのならば、『そして誰もいなくなった』。

『ハリーポッター』や『指輪物語』は、映画を観てから原作に入ると良いでしょう。

 

それではみなさま、良い読書体験を!

 

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osika編集部です。 みなさんがちょっぴり気になるような事を少し掘り下げてみます。

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